アトリエドワーフの生き物ブログ

生き物好きの生き物に関するブログです。

生き物散歩 蝶の里公園

今回は東武東上線森林公園駅から2つ先の武蔵嵐山駅で下車して歩いて15分くらいのところにある「蝶の里公園」に行ってきました。

※訪れたのはゴールデンウィークの後半です。

 

こちらは武蔵嵐山駅

 

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事前に調べた情報によると、オオムラサキの森があるとか。

オオムラサキの時期にはまだ早いですが、今年の目標の一つにオオムラサキのオスを撮影すること”を掲げる私としては、本番前に一度は訪れておかねばと。

 

なにより蝶の里公園」という名前だけでワクワクします。

 

大人になると、子供の頃に比べると、知識や経験が増えていく分、どんどんワクワクすることが減っていく気がします。

 

その分といってはなんですが、ワクワクする(できる)ものは大事にしたいなぁと。

 

そのためには、行動あるのみ!

 

百聞は一見に如かず!

 

とりあえず見て来い!

 

ということでオオムラサキがいないことはわかっていながら行ってみることにしました。

 

そして、なにげに今回は今回で、目的とする蝶(チョウ)がいるのでした。

 

それは、ウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)!

 

さてさて、出会うことはできるのでしょうか。

 

 

歩いていると、嵐山町のシンボルに掲げているだけあって、道にもオオムラサキの絵が描かれています。

 

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しばらく歩いて、活動センターの前へやってきました。

 

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活動センターの中では周辺で見ることができる蝶(チョウ)をはじめとした昆虫の標本や写真等が展示されています。私が訪れたタイミングでは誰もいませんでした。

 

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活動センターを覘いたあとは、いざフィールドへ!

 

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園内はアゲハチョウの花園、タテハチョウの広場、トンボの沢、シジミチョウの広場、ベニシジミの広場、ヒカゲチョウの広場、キタテハの広場、ミドリシジミの草地と、蝶(チョウ)の好む環境ごと?に区分けされているようです。

 

これとは別にすぐ隣にオオムラサキの森とホタルの里があります。

 

蝶の里公園で見ることができる蝶(チョウ)の種類とシーズンは、嵐山町のホームページで確認することができますので、興味のある方は調べてみてください。

 

私が訪れた日は、ぱっと見で大型の蝶(チョウ)の気配はありませんでした。

 

それでも新緑は美しく、ちょっと探してみると、生き物たちが姿を見せてくれました。

 

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こちらはヒメウラナミジャノメでしょうか。

 

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前回、別の場所で美しい姿を見せてくれたカワトンボもいました。

 

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続いて、道の前方に現れたのは、テングチョウでしょうか。

 

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園内にはマムシ注意」の看板が何ヵ所かありました。

うっかり踏んだりしないように注意しながら歩いていると…

 

少し前でガサガサっという音が!?

 

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このオレンジと黒の体は、ヤマカガシでしょうか。

森を歩いていると、わりと遭遇しやすい蛇(ヘビ)かと思いますが、毒を持っている蛇ということなので、こちらにも注意が必要です。

 

ちょっと興奮しながら、先へ進みます。

 

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 姿を見せてくれたのはクロヒカゲサトキマダラヒカゲでしょうか。

 

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ちょっと大きめの蛾(ガ)も登場。

顔にはV字の触角があります。 

 

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まるでガンダムですね。

 

 

V字触角の次は、まるで引きの強い大物の魚がかかった竿のように長くしなった触角を持つカミキリムシの登場です。

 

それにしても触角が長いですね。

 

体のサイズは小さめでしたが、これからまだ大きくなるのでしょうか。

 

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さらに、真っ黒ではなくちょっと焦げ茶がかった色の翅がどこか紳士的でカッコいい蝶(チョウ)も姿を見せてくれました。

 

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ダイミョウセセリです。

貫禄のある名前の持ち主ですね。

 

こんな感じで、小型の蝶(チョウ)とはそれなりに出会えましたが、残念ながら大型の蝶(チョウ)や目的としてきたウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)には出会えないまま、蝶の里公園を後にしました。

 

期待が大きかっただけに、ちょっと残念に思いながら、駅への道を歩いていると、蝶の里公園のすぐそばにある「嵐山史跡の博物館」の近くで、一匹(頭)の大きめの蝶(チョウ)がヒラヒラと私の横に飛んできました。

 

ジャコウアゲハのメスです。

 

どこかにとまらないかなぁと歩きながら目で追っていると、ジャコウアゲハは道路脇の柵の向こうへ。

 

柵の向こうは道より低くなっており、草花が生い茂っています。

 

ジャコウアゲハはそのまま飛び去ってしまいましたが、道端から見下ろす感じになる斜面に咲いている花に、見慣れない姿が…

  

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ウスバシロチョウ

 

出会いは帰り際に訪れる。

 

生き物を探しに行くときの、私にとっての大事な教訓です。

 

最後まで油断も諦めてもいけません。

 

まるで

「ウスバさんはこっちだよ」

と教えてくれたかのようなジャコウさん、ありがとう!

 

注意深く探してみると、少し離れた斜面ではない場所でもう一匹(頭)見つけました。

 

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一年の中で出現時期が限定的で短かめなウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)

 

その特徴は、普通の状態で半透明な翅を持っていることです。

 

蝶(チョウ)の翅は、翅についている鱗粉によって模様が形成されていて、鱗粉を落とせば半透明か透明なのが普通という話を聞いたことがありますが、身近な蝶(チョウ)でそんな状態のものを見たことはありません。

 

でもこのウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)は、ご覧の通り通常の状態で翅がちょっと透けています。

 

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翅の形も全体的に丸みをおびていて、はじめて見る私にはとても新鮮です。

 

さらには、その飛行がまた興味深い。

 

一般的な蝶(チョウ)は、常に翅をヒラヒラさせながら飛ぶイメージがあるかと思いますが、このウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)は、もちろんガチで飛んでいるときはそんな飛び方ではありますが、高いところから低いところへ移動するときなんかは、翅をヒラヒラさせず、バッと開いた状態で、まるでムササビモモンガみたいに滑空しているのです。

 

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滑空している姿は、まるで衣桁(いこう)にかけられた着物のようでもあります。

 

これは会社で教えてもらったことですが、他にもメスは交尾後に他のオスと交尾しないように、交尾器に蓋の機能をする受胎嚢と呼ばれるものがつけられるなど、ちょっと変わった特徴を持っているようです。

 

実におもしろい

 

炎天下の中、首の後ろがジリジリ焼けていくのを感じながら、ウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)の撮影に夢中になっていると、こっちも撮ってといわんばかりに中型の別の蝶(チョウ)がやってきました。

 

夏に近づくにつれ、わりとよく出会うツマグロヒョウモンです。

 

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まだ翅に傷みがなくキレイですね。

 

ふと、翅が傷んでいるツマグロヒョウモンって、あまり印象にないなぁと。

 

アゲハ系はよく翅が傷んでいるのを見かけますが、やはり翅が大きいほど傷つきやすいとか、あるいは蝶(チョウ)の種類によって翅の強度に違いがあるとか、そういったことがあるのかもしれませんね。

 

ただ私のイメージに偏りがあるだけかもしれませんが。

 

なんとか最後に目的としていたウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)に出会うことができて満足満足。

 

今回はオオムラサキの森には入らずに帰ってきた私。

 

オオムラサキシーズンのお楽しみということにしておきましょう。

 

以上、蝶の里公園レポートでした。